「すきま時間」
「すきま時間」というのは、予定と予定の間に生じる短い時間を意味する言葉です。そんなわずかな時間でも無駄にせずに、ちょっとした作業にでも取り組めるようにするということが、これまで大切だとされてきました。毎日の予定が決まっているならば、それにともなってすきま時間の方も毎日見込むことができます。ですから少しの時間であっても、それが毎日積み重なることによって大きな効果を生むことになる、と認識されてきました。例えば通勤電車の中で英会話の教材に取り組む、なんていうのはビジネスマンによるすきま時間の活用の典型だといえるでしょう。
最近ビジネスの世界では、あらためてすきま時間の価値が見直されています。これまでは仕事に取り組む時間以外の「すきま」を利用する、という考え方に基づいていたのですが、それが根本から覆(くつがえ)される勢いなのです。原因はスマートフォンの普及によります。つまり、これまであった仕事をする時間や場所に対する制限そのものが、解消されつつあるということです。オフィスの机のパソコンに向かって仕事をする時間と時間の間という「すきま」についての考え方が、そもそも成り立たなくなりつつあるのです。オフィスでなくても自宅でのパソコンを使って在宅で仕事をする、という考えをさらに発展させたものであるといえます。移動中であろうが何であろうが、スマホを片手に「自宅やオフィスのパソコンでやっていた仕事」をまるごと実行することができるのですから。いつでもどこでも仕事ができる、いわば「すきまなし」の世の中に変わりつつあるのですよ!
教育の世界でも、いずれは同じことが起こってくるかもしれません。学校に通って決められた時間割に従って科目の学習を行う、という「当たり前」が変わってくるかもしれませんよ。皆さんにとっては、「すきまなし」で勉強を続けなくてはならない時代が到来することに備えなくてはならないわけですが(笑)。
とはいっても、すきまなしで勉強を続けることには、かえって無理・無駄が生じてしまう危険性もあります。「6時間勉強しました!」と言ったところで、ただダラダラと勉強を続けていただけでは、効果も期待できないでしょう。メリハリをつけて、短時間で集中を繰り返す。「すきま」には集中力を回復させる効果があるのです。ですから長時間勉強を続けるときにこそ、逆にすきま時間を意識するべきなのです。気分転換にすきま時間を有効活用してこそ、集中力も維持できるというものです。「すきま時間に得意科目を勉強して気分転換をしています!」そこまでいけば完璧ですけれどもね。
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