文の会ブログ

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# 相対評価

 「相対評価」

 

 教え子君と話をしていて、それは冗談で言っているのか、それとも本気で言っているのか、よく分からずにいて、事情を理解するまでに随分と時間がかかった、という最近のエピソードをご紹介します(笑)。私は冗談だと聞き流していたのですが、教え子君はどうやら本気でそう思っているようなのでした。

 教え子君が力を込めて主張することには「自分は小学校五年生の時が、一番頭が良かった!」と言うのです。私としては単純に、そんなことはないだろう、と話をしました。中学生になって英語も数学も新しく学習し始めて、どんどん知識の量は増えているし、小学生の頃とは比べものにならないほど頭は良くなっていると思うよ、と教え子君の冗談を軽くいなして、自信を持てと言いたかったのです。ところが、教え子君は頑(かたく)なに「五年生の頃は、本当に頭が良かったんです。あぁあ、五年生に戻りたい。」と言いつのります。「ははぁ、今の能力のまま、五年生に戻りたいというヤツか。のび太じゃないんだから、そんな夢想をしていないでちゃんと期末テストの準備をしろ!」と、現実逃避を試みていると思った私は、厳しく教え子君にあたったのでした。さらには「私なんか君の何倍も長く生きてきているが、今でもどんどん賢くなっているという実感があるぞ!」と自慢にしか聞こえない発言をして、教え子君を途方に暮れさせていました。私としては、今日よりも明日の自分は成長している、という話を伝えたかったのです。

 「小学生の頃はクラスでも一番できる!って思っていたのに、中学生になってからは、真ん中くらいでしかないし…」ここでようやく私は気づいたのでした。あぁ相対評価の話をしていたのか、と。

 クラスの中の自分の順位、といった尺度で評価することを「相対評価」と言います。「一番できるグループが10%で、二番手グループは20%で…」と決められた枠の中で、自分がどこに位置するのかということが評価の基準になります。ですから教え子君は、小学生の頃は一番手グループに属していたが、中学校に入ってからは、二番手・三番手グループをウロウロ…という状況なのでしょう。小学校と違い中学校は、通学のできる区域も格段に広くなり、集まってくる生徒の幅も広がります。当然「できる」生徒もたくさん集まってきますよね。でもこの傾向は、高校・大学と進学するにつれて、さらに拍車がかかってきます。大学には全国から「我こそは!」という人物が集まってくるわけですから。

 「え〜。じゃあ大学に行ったら今よりもっと大変じゃないですか。やっぱり小学校がいい。」と教え子君。大丈夫です。大学での評価の仕方は「絶対評価」になりますから。クラスの中の何番手、という評価基準ではなく、この百点満点のテストで80点をこえたものはA判定、といった「基準点に達するかどうか」が評価のポイントになるのです。もしクラス全員が80点をこえたら、全員がA判定になるだけです。「それいいですね!はやく大学生になりたいです!」と、俄然やる気をみせた教え子君なのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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