文の会ブログ

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# 受験勉強

 「受験勉強」

 

 冬の朝、窓を開けると、キーンと冷え切った空気が流れ込んできます。その朝の空気を胸に吸い込むと、私の脳裏にはある情景がよみがえってきます。受験当日の朝です。試験会場に向かうために乗り込む電車の駅まで歩いていった時のことです。家を出てから時間にして五分ほど。その間に次々にわいて出てきた、おそれや期待や自信や不安などといった様々な感情。これらがないまぜになって、朝の空気と一緒に胸の中によみがえってくるのです。受験の日からすでに、三十年以上経っているにもかかわらずですよ。「人生」を感じてしまう瞬間なのです。

 ですから皆さんにも、特に受験生である中三生には、伝えたいのです。「この冬の一瞬一瞬は、たとえ意識していなくても、一生胸に刻まれるような、特別な時間なのだ」ということを。受験勉強は、なにも冬に限ったことではないのですが、やはり、受験が間近に迫った、この時期だからこそ感じることのできるものがありますよね。「先生!暑い夏に、半そでのシャツで通った夏期講習にも、特別な思い出がありますよ!」うれしいことを言ってくれる教え子君がいます。そうですよね。なんだか毎日顔を合わせていたかのような日日でしたよね。でもやっぱり、この冬の時期だからこそ、「夏は暑かったよな!」と、特別な思いが込められるのだと思いますよ。

 高校受験は、日本に生まれた君たちの同い年、百万人が体験するものです。中学受験とも大学受験とも違う、いわば同世代の「分厚い共通体験」なのです。私も中学受験・高校受験・大学受験・大学院受験と何度も受験を経験し、その都度受験勉強に打ち込んで?きました。そんな中で、最も悩み深かったのが高校受験であったと言えます。やはりそれは十五歳という年齢的な要素が大きく影響しているものと思われます。精神的なブレが激しく、昨日と今日の自分がまるで別人といった様相でしたね。何者でもない自分に自信が持てずに、周りにあたりちらして意地を張ってみたり、周りは何もしてくれないと不安にさいなまれて意気地をなくしてみたり。逆に、何者にでもなれる自分の可能性に意味もなく満足して、生意気な態度をとってみたり。

 皆さんも、そんな「自己の確立」の時期にむかえる高校受験です。受験勉強のさなか、途方にくれたこともあったでしょう。でも大丈夫。新しい年を受験生として迎えることができました。二〇一九年は君たちの受験の年なのです。人生の中で「受験の年」として刻印されるこの年に、震えながらも堂々と立ち向かっていってください!十五の春はすぐそこまで来ていますからね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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