文の会ブログ

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# 宿題

 「宿題」

 

 さて先月のこのブログでは、思春期と壮年期とでは感受性が異なるという話になりました。平穏無事という言葉の受けとめ方にしても百八十度違うということでしたね。とかく大人の気持ちと子どもの気持ちというのはすれ違うものなのです。大人としても自分が子どもだった頃のことを忘れてしまったわけではないのですが、人生も折り返し地点を過ぎると景色の見え方が違ってくるのです。様々なことに対して、子どもの頃とは正反対とも思える受けとめ方をするようになるものなのですよ。

 では皆さんにとって衝撃的ともいえるその典型例をお示ししましょうか。それは「宿題」についてのリアクションです。「来週までに単元全部、例題含めて練習問題を全部やってきなさい!」という、あの宿題です。皆さんにしてみれば「宿題さえなければ夏休みは最高なのに」というシロモノでしょう。もちろん宿題の必要性を認めないわけではないでしょうが、「なければいいのに」というのが素直な反応ではないでしょうか。理屈っぽい生徒さんなら「授業で解決されずに残った課題じゃないですか!授業時間以外に家庭で行うように指示されるのは納得いきません!」とまあ、やりたくない理由の一つも述べるところでしょう。ところが、大人にとってみれば「宿題があるなんてありがたいことなのよ」という発言が平気で出てきてしまうのですよ、これが。「なければいいのに」という反応に対して、「あるのがいいのよ」という反応ですから、まさに正反対となりますよね。

 「大人は自分が宿題をやるわけではないからそんなことが言えるんです!子どもが家でダラダラしないように、どんどん宿題を出してほしいという理由でしょ!」と皆さんは考えるかもしれませんが、ちょっと待ってください。そうではなくて「人生における景色の見え方の違い」についての話なのです。一体それはどういうことなのでしょうか?

 宿題というのは「解決されずに残された課題」という意味です。では誰が解決しなくてはならないのでしょうか?もちろん課題を与えられた人物、宿題を抱えている本人です。当たり前の話ですが、この明確な使命が大人にとっては、文字通り「有り難い」のです。やらなくてはならないことが自分にはある、という状況が幸せであるという認識が大人にはあるのです。解決を期待され、それに応えようと頑張ることが、どれほどの充実感を人生に与えるかということを大人は知っているからです。ですからつい、宿題に追われている皆さんに対して「毎日が充実していていいじゃない!」と思ってしまうのです。皆さんが「他にやりたいことがあるのに!」と言ったとしてもね。悪気はないのですよ(笑)。

 

 

 

 

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